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NO to YES!です

フェリーの中でのこと。

帰りのフェリーはほぼ満員だったようで、いつもなら、B寝台の一部屋を貸切にしてくれるのですが、相部屋とのことでした。(普通は相部屋なのですが、空きがあると団体なので貸切にしてくれるのです)

相部屋かぁ、、、、と、ちょっと心配になりました。

やっぱりうるさくするし、ご迷惑おかけするだろうし、、、と、ちょっと気が重かったのです。


同室になったのは、イスラム教徒の外国の方たち(格好がそうでした)

すぐに「もしかするとうるさくてご迷惑おかけするかもしれません。何かあったら私に言ってください。」と挨拶すると、「私たちも全員子どものいる父親ですから大丈夫ですよ。」と言ってくれました。


子どもたちも外国の人!と、ちょっと緊張気味でした。


フェリーの中で、何度か遭遇したのは、彼ら(イスラム教徒)をみると「え?やばくない?あの人たち」「テロとか」という話し声。

ああ、そういう見方をする人もいるのだなと、私は不愉快でした。


子どもたちは、「外国の人」という緊張もあったし、私から「他のお客さんもいるのだから、いつものようにはできません!」と言われていたからか、とてもとてもとても素晴らしく静かで、9時半には全員消灯!という異例の事態で、私も9時半には寝ていました。



翌朝、イスラム教の方たちに「昨日は眠れましたか?うるさくなかったですか?」と訊くと「快適でした!うるさくなかったですよ!」と笑顔で答えてくれてホッとしました。

その後少し話すことができ、彼らはマレーシアから日本のモスク(イスラム教の寺院)などを見学に来ているのだそうです。そして私のことを「あなたは先生なのですか?」と訊ねられたので「いいえ、先生ではありません。2011年に東日本大震災が起きたことを憶えていますか?その時に福島県で原発事故があったことはご存知ですか?」と訊くと、「憶えてます。原発事故のことも知っています。」とのこと。

その時から「保養」という活動が始まり、私は現在もこの活動を続けているため、福島から子どもたちを迎え、今日は最終日で家族のもとに子どもたちを送っていくところなのです、と伝えると。

「So you are their mother!」と言われ、ああそうか、確かに「先生」と言われるより「お母さんなのですね!」の方が近いかな、、、、と思いました。

そして「素晴らしい活動ですね。頑張ってください!お会いできて嬉しいです!」と丁寧に言ってくださり、なんだかとても嬉しかったし、子どもたちも「なんて言ってるの?」と興味津々。

そして、マレーシア語で「ありがとうはなんですか?」と訊くと、「トゥリマカシ!そしてウェルカムはサマサマ!です!」と教えてくれました。

子どもたちに伝えると、みんな大喜びで「トゥリマカシ!!」「サマサマ!」の大合唱笑

マレーシアの皆さんは、とても喜んでくれて、子どもたちみんなで記念撮影がしたいと、一緒に写真を撮ってくれました。私たちも、みんなで一緒に写真を撮らせてくださいと伝えて、記念撮影をしました。




思いがけずとても素敵な国際交流ができたような気がします。

そしてもうひとつ大事なことを話せたと思います。

明らかに危険を感じるようなことにむやみに近づくことはいけないけど

人の見た目や、格好、噂など、少ない情報だけで人のことを判断するようなことがないようにしてほしい、特に「あいつらは危険なんじゃないか?」などということ。

そういうことから、これまでにいろんな差別が生まれたことなども話すことができました。




そして私は、相部屋「大丈夫かなぁ、、、」と思っていたのですが、貸切での騒ぎより、ずいぶん楽でした!







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