子どもたち、保護者の皆様からの保養の感想
お久しぶりです。保養が無事終了して、早いもので、1カ月経過しました。
ブログを更新するのも1カ月ぶりでした。
毎回保養が終わると、軽く「燃え尽き症候群」のような状態になるのと、やはりケガをしたからかな。
最近ようやく80度くらいは右腕をあげられるようになりました。垂直にまっすぐ伸ばせるのには、まだもう少し時間がかかりそうですが、善くなってきてるなと感じています。
そんな日々を過ごしている内に1カ月経過でした。
とはいえ、保養の報告書を作成したり、決算をしたり、精算をしたり、保養後も仕事はたくさんありました。
保養の報告書は、携わってくださった皆さんへお送りします。
でももし、希望される方がいたらご連絡ください。紙媒体ではなく、PDFでお送りすることもできますので、もしご覧になりたい方がいたら。
参加した子どもたちからは、「冬休みもやってほしい」「7月29日に時間をもどしたい」(保養が始まった日)「山の家に帰りたい」など、連絡がきます。
「もう保養なんて行きたくない!」という言葉がひとつもなく、いかに保養が好きか、どんなに大切か、という言葉が、今も私にラインや手紙などで届きます。
良かったなぁ、、、と思います。
この保養は、多くの人たちの「寄付や支援」によって続けてくることができました。
本当に、「それだけ」で7年間続けてきたのです。
保養が終わるたび、「もうこれで終わりにしよう」と、私は思うのです。
理由は、寄付をしてくれている方に申し訳ないなと思うことです。
だけど、保養が終わり、参加してくれた子どもたち、そして保護者の方たちからの声が届くたびに
「やっぱり続けたい」と思えてきます。
この「保養」という活動は、被災地、特に福島で暮らす子どもたちの為には必要なことだと思うのです。
福島第一原発事故が起き、今も事故は収まるどころか、最近は更に「放射能に汚染された水」を海洋放出するなど、新たな問題が起きています。
私のことを信頼してくれている大切な子どもたちが暮らす、すぐそばの海へ棄てています。
時々、保養について「福島の子どもたちってそんなに深刻な状況なの?」とか「放射能に汚染されて大変なの?」「健康ならいいんじゃない?」と聞かれることがあります。
現在、甲状腺がんになってしまった子ども、健康被害がひどい子どもは、保養に来ている子どもの中にはいません。
まずはそのことがとても嬉しいことだし、大切なことです。
ですが、「その恐れ(放射能による健康被害)がある」のだとしたら、これからもそうならないよう、その場所から少し離れ、そういう症状が出ていないか?などを知ることができ、楽しく元気に過ごしてもらい
更に健康になって福島へ帰るという場所が必要だと思うのです。
これからも、絶対に、放射能汚染による健康被害が子どもたちの体に起きてはならないと思っているので、この保養を続させてもらたいと思いました。
申し訳ないと言いつつ、結局烏滸がましい言い方になるのですが
「今後も続けさせてください。そのために私も頑張ります」と
保養から1カ月経過した今、子どもたちとやりとりを続けながら思っています。
「まだやるの?」と驚かれることもあるし、逆に、私がよく弱音を吐くので、そのたびに
ゆきちゃんが元気じゃなければ、保養なんてできないよ、休んでもいいんだよ!と多くの方に受け止めてもらっています。
だけど、この1カ月を経て、今は「次」の保養のことを考え始めています。
この活動が、福島で暮らす子どもたちの笑顔や健康のひとつになれたこと。
そんな声が届くたびに、私ができたことというより、皆さんに、この保養を応援してもらえたことに感謝します。
7年間も続けさせてもらい、たくさんの福島の子どもたちの「大切な場所」になれたことに心から感謝しています。そしてどうか、これからもよろしくお願いします。
今回の保養に参加した子どもたち、そして保護者の方たちからのメッセージをいくつか紹介します。
ぜひ読んでください。
今日も届いた子どもたちからの手紙やプレゼント ありがとう!うれしいです✨
参加した子どもたち、ボランティア、子どもたちの保護者の皆様からのメッセージ
小学校6年生から高校2年生までこの保養に参加させてくださって本当にありがとうございます。この大自然の中で子どもたちと悠々と遊んだり、一緒に勉強できることが決して当たり前のことではないと年々参加して感じることができました。微力ではありますが、ボランティアとして参加してこれからも保養のために今まで精神的にも肉体的にも支えてくださった分以上に力を尽くせることができるのなら何よりの幸せです。
まさと(高2)
おせわをしてくれてありがとうございます。絵本をよんでくれたり、いろんなことをしてくれてかんしゃしています。 りんか(小2)
保養を行ってくれてありがとうございます。私は小学校2年生からこの保養に来て、5年も経ちました。本当におせわになりました。毎日、みんなのために働いて自分の身までけずって保養をしてくれていることにとても感謝しています。私は悲しいことや落ち込んでいるときに北海道のみんなのことや北海道の景しきを思い出します。私はみんなのためにここまでしてくれている安齋さんを尊敬しています。自分の体を大切にしてください。さもないと、みんなにも会えないし、いやなことばかりです。なので体に気をつけてください。元気な安齋さんを見るのを楽しみに待っています! りお(中2)
みんなといっしょに遊んだり、プールとかアイヌの舞台をみるのが楽しかったです!
保養で色々な人と出会えて、色々なはなしを聞いて、選挙のことや戦争のことを知れて嬉しかったです!選挙なんかは、みおりちゃんのはなしを聞いて、「聞けてよかったなぁ」と思いました!これから私もいつか選挙権をもらえる歳になるときがくるけれど、なんとなく投票して、なんとなくおわってしまっていたと思います、、私もいつかそういうことを言える人になりたいと思いました!
保養を続けてほしい理由は、やっぱりこの保養が楽しいからです。
保養のみんなが大好きだし、この保養のことを思い出したら「頑張ろう!」って気分になれます!
ゆきちゃんとか、ボランティアの人に大切なはなしをしてもらえるのはとても勉強になるし、それについて自分がなにができるのか知ることができるのは、これから大人になってもすっごく役に立つと思います。冬にやってほしいのも、「保養を続けてほしい理由」と同じ理由です。
今回の保養も、本当にお世話になりました! さえ(中1)
毎日いろんなとこいったりしてめっちゃ楽しかったし、ごはんもおいしかったです!!!
いつも会えない人にあえるしとにかく毎日楽しかったから冬もやって欲しいです! ななみ(中1)
北海道では、色々な経験などができて、色んな人達と会うことがきて、楽しかったです。安斎さんが皆のことを思って色んなことをしてくれてみんなと楽しく過ごせました。ほんとにありがとうございました、これからもよろしくお願いします。とわ(中1)
みんなで色んなイベントができたこと!みんなでこうやって何日が過ごすことってなかなかないから、みんなとの交流で学んだこともあったし、小さい頃の私なんてななみとよく喧嘩して泣いたりもして、仲悪くなってとかあったけど、今は分かり合える信頼しあえる関係になったりして嬉しかった!
ことの(中1)
私は毎年山の家のほようを楽しみにしています。今回も怒られたりしたけれど、すごく楽しかったです。ありがとうございました。今年は、はじめての子がいっぱいきていてきんちょうしました。でもみんな友だちになれてうれしかったです。ありがとうございました。 じゅり(小3)
毎年保養を開いてくれてありがとうとざいます。あんざいさんのりょうりおいしかったです。毎日楽しかったです。ありがとうございます。 れんと(小6)
今年も本当にお世話になりました。学年があがるごとにつれて、ボランティアの皆様、スタッフの皆様、安齋さんの大変さがわかるようになってきました。本当にお疲れ様です。来年も来れたら来たいです。長い間ありがとうございました。 やまと(高2)
え本を読んでくれてありがとう☆いろんなところもつれていってくれてありがとうございました☆
ひまり(小2)
ねるときいつも本を読んでくれてありがとうございました。あんざいさんが本をよんでくれたおかげでぐっすりねることができました。おせわになりました。 ほの(小5)
僕は今年で保養が6回目になりました。僕は3,4年ぶりにここに来たけど、安齋さんやボランティアのおかげで楽しく過ごせました。これからも元気に過ごしてください。 はると(中1)
いつも色々してくれてありがとうございます。あと公園、プールなどにつれてってくれてありがとうございます。 ハンナ(小4)
高校1年生の時から心平を通じて保養の存在は知っていましたが、今年実際にボランティアとして参加してみるととても楽しく、迷惑でなければ次回も参加したいです。きら(ボランティア)
やっと北海道に来ることができて、皆さんと会えて本当に嬉しかったです。車中でも話しましたが、子どもたちと関わることが好きで、この保養期間は自分にとってもめちゃくちゃエネルギーになりました。また来ます。ありがとうございました! ももた(ボランティア)
無理を言って来させていただいた今回の保養でしたが、やっぱり来てよかったなと言うのが真っ先に思うことです。2年前に来てくれていた子供たちが予想以上に私のことを覚えていてくれたことからはじまり、途中から来た私を元気に仲間に迎えてくれた子供たちのパワーに凄く凄く助けてもらいました。今年はボランティアの人数が多くて、自分のする事、出来ることを他の人がしてくれていたり、
自分の役割を見つけることに必死になった場面もありました。でも、ボランティアが多かった分、遊び相手に徹してくれる人が居て、そのおかげで、私が注意する役に回れたというところもあって、やっぱり人数の力って凄いなと感じました。今年はゆきさんが、バスの中のことを任せてくれて、私も成長できたなって感じます。昨日の夜帰ったあとに、みんなを集めて「人を気遣うこと」を少しお話しました。
やっぱり駄目を出されると、面白く思わなかったり、萎縮されてしまったり、壁を着くられてしまうかなと怖かったけど、みんなしっかり聞いてくれてますます保養に来ている子達の底知れぬ可能性を感じました!まだまだ語りきれませんが、本当に今年来れて良かったです。
そう思う度に、修学旅行まで記憶を辿って、あれは何か縁があったんだな。と思います。
これからも、ぜひ保養やそれ以外でもご縁を繋がせてください!
私にとっても、保養は居場所で、大切な場所です。本当に本当にありがとうございました!
みおり(ボランティア)
最近のいわきでは、震災で何があったのか、放射線が身体によくないことなどの話題がされなくなってきました。震災で出てしまった放射性物質は、身体には心配ないですよとの国の方針もあるので、学校でも安心安全しか教えないと思います。
安全なのかそうじゃないのかは分からないけれど、大前提無いほうがいいものだし、触れないでいられるからその方がいいだろうし。
改めてそういうことを学ぶ、頭に記憶する良い機会にさせていただけることに感謝です。
泣き虫甘えん坊を成長させてくれるみなさんにも感謝です。 保護者様より
移住後に新しい土地での生活に戸惑うことも多く、こども達も新しい学校生活でいろいろあり、布団の中で誰にもみられないように福島へ帰りたいと泣いていたこともありました。しかし毎年、北海道の保養から帰ってくると子供達は目がキラキラしていて表情がとても活き活きとし本来の自分に戻っていました。
毎年、北海道での保養で福島の友達に会えることがとても嬉しく子供達にとって心の支えになっているおかげで移住先でも生活してこれたのだと思います。
現在、福島に住んでいるこどもたちは何かしら心の奥底に表現できない悲しみや不安を抱えていると思います。また、山などは除染されてないためまだまだ安全とは言い切れません。また保養では、単に自然に触れ合う時間を持つだけでなく、北海道やアイヌ民族のことを学んだり、親元を離れて子供だけで数週間を過ごすことで、集団生活のルールや思いやりを学んだり、子供たちの自立と成長を促す有意義な機会だと思うので、これからもぜひ続けてほしいと思います。 保護者様より
①一人っ子で平穏な日常を送っている息子ですが、北海道の自然豊かな環境下で、10数名の異年齢の子どもたちとの日々は非日常を感じられ、とても楽しかったようです。
②保養では、救急訓練や工場見学、課外学習など、また、役割を決めて家事等のお手伝いなど、沢山の経験や体験をすることができ、今後も引き続き色々な経験や体験ができる機会をつくっていただけたら嬉しいです。また、病院での健康診断もあり、現在の体の状態を知ることもできることは大変嬉しく思います。
③息子にとって第二の故郷のような場所であり、また安斎さんはじめ、ボランティアの方々、一緒に参加する子どもたちなどさまざまな人たちと交流する機会があることは、1人っ子の息子にとっては
良い刺激となり、とても大切な時間になっているようで今後も是非参加できることを願っています。
保護者様より
改めまして、保養に今年も参加させていただきありがとうございました!
保養の感想をいろいろ思っているうちに、時間が過ぎてしまい、返信もせずにすみませんでした(すみません)
保養後に、さえが原発のALPS処理水や、戦争、地球温暖化などについて、いろいろ話をするようになりました。
保養で学んだこと、そしてゆきさんからいただくLINEでのお話などから自分の思いや考えを伝えてくれます。今まで、なかなか家庭で話題にすることがなかったのですが、これからを担う子どもたちにしっかりと伝えていかねばならないと深く感じています。
そして、先日、病院で検査していただいた結果も届きました。
何も異常は無く、健康な数値を見て安心しました。
元気なことを、はっきりした数値で知れるのはありがたいです。
保養に関わってくださる皆様に、何より保養開催をしてくださっているゆきこさんのご家族に、本当に感謝しております。今後ともよろしくお願い致します。
保護者様より
①保養に参加させて頂き子供達はすごく成長して帰宅します。
行く前は不安いっぱいで出発したのに帰宅した時は笑顔いっぱいで帰宅しました。
いわき市では経験できない事や北海道の歴史など勉強できまた、お友達や人との付き合い方なども学んで一回り大人になって帰ってきてくる姿に安齋さんを始めご家族の皆さんボランティアの皆さんにも感謝しています。ありがとうございます。
②保養があるおかげで色々な経験、成長があります。
今では外で遊ぶ事は当たり前になっていますが震災時はそれらができず過ごして居ました。
その時に保養を知り北海道の綺麗な空気の場所で過ごせたらと思い応募しました。
今は震災時の事を思い出す事も少なくなりましたが子供達が、保養へ行くたびに震災の事を思い出し子供達にも改めてその時の事を話すきっかけになっていると思います。子供達だけではなく私達親も保養が、あるおかげで学び、成長していけてるような気がします。
これからも保養を続けて頂けると嬉しいです。 いわき市Y.O(保護者様より)
参加者の中で1番年下でしたが、安齋さんをはじめボランティアの方々のお陰で、保養期間は毎日楽しく遊んで、遊ぶだけでなく色々なことを学んで帰って来て、疲れて帰ってくるかなと思いましたが、パワーアップして帰ってきました。
いわき市在住ですが、こちらでは原発の近くへ遊びに行くのもまだまだ放射線等気になりますし、年々気温の上昇により、夏休み中に外遊びが出来るのは、比較的涼しい山の家でしか行えないと思います。
また原発処理水が海洋放出されたことにより、安全と言われていますが、海水浴や県産の海産物を買うことへの不安がありますので、その辺の気にすることなく生活できる保養で、夏休みの一時くらいは、のびのびと過ごして欲しいと思い、保養を続けて欲しいと思っています。
いわき市YS(保護者様より)