枝元なほみさん
2月27日、料理研究家の枝元なほみさんが亡くなりました。
27日の夕方、ちょうど心平に枝元さんレシピの「グラタンの素」の作り方を教えていたら、枝元さんのアシスタントをされている方から電話がありました。「危ないかもしれないです。」とのことでした。
3月に講演会に出演する予定などもfacebookに載っていて、ああ元気になってるんだ!と思っていたので、かなり衝撃で、動揺しました。
枝元さんと出会ったのは、もう10年くらい前なのですが、そのもっともっと前から私は大ファン!でした。大好きなエスニック料理を簡単に作れるレシピ、10分で作れる野菜カレー、そして子育てをするようになってからはNHK教育番組に「えだもん」と呼ばれて出演していて、まだ小さい娘と一緒に、この番組を楽しみに観ていました。彼女の料理の本もたくさん持っています。
反原発の集会を開く時に、北海道のビッグイシューの支部の事務局長の平田さんが、「枝元なほみさんに来てもらったらいいのでは?」と声を掛けてくれました。
枝元さんに直接お会いできるなんて夢みたい!もし実現したら私倒れるかもなーと思うような出来事でした。
メールアドレスを教えてもらい、メールすると、喜んでいきますよ!なんなら何か美味しいもの作ろうか?という、本当に夢のような返事がきました。
実際にお会いする枝元さんは、テレビで拝見していたその10倍くらい元気で、明るくて、楽しくて、面白くて感激しました。
その時からのご縁で、「ゆきちゃん、保養の手伝いに行くよ!」と言ってもらい、何度保養に来て、朝から晩まで何日も料理を作ってもらったり、子どもたちやスタッフを美味しく、幸せに、楽しくしてもらったことだろう。
ある年は、保養に来てもらうだけじゃなくて、福島のお母さんたちにこっちから会いに行こう!と言ってもらい、いわきや郡山、福島、あちこちをまわって、福島の皆さんに会場に来てもらい、一緒に美味しい料理を作り、話を聴き、たくさんの元気を届けることができました。
2016年の熊本地震発生し、私は祖母と父が暮らす熊本に何カ月もいたのですが、その時も熊本まできてくれました。あちこちを一緒にまわり、「ゆきちゃんどっか温泉に泊まろうよ。疲れたでしょ?」と言って、すっごく素敵な温泉旅館に二人で泊まりました。
保養もずっとずっと応援してもらったけれど、「保養も応援するけどおこづかいあげるから、それはゆきちゃんが好きに使いな!」と言って、おこづかいが振り込まれていることもありました。
なんか自慢みたい笑
だけど「自慢の姉」のような存在だったのは確かです。
こうして書いて、思い出すだけで、まだまだ涙が止まらなくなるのだけど。
枝元さんが「してくれたこと」が、今も、これからもずっと、どれほど私たちの保養や、私自身、福島の子どもたちみんなの力になったことだろう。
枝元さんに出会えてからの、この何十年かは、宝物のような日々だったなぁと思うのです。
悲しくて寂しくて仕方ないけど、でも、この宝物を心に私がんばらなくちゃな!と思えます。
亡くなった時、お葬式に参列したかったのですが、家族葬とのことだったので
工藤牧師とあきちゃんと会うことができたので、3人で、小さいお別れのお祈りをしました。
その時の讃美歌「愛する者は主のもとに」を、工藤牧師がピアノを弾いてくれ、歌ったのですが
ああもう、この通りだな。という、素晴らしい讃美歌でした。
3人でお別れをした後すぐ、葬儀に参列しませんか?と連絡がきました。
お顔をみてお別れすることができました。
昨年12月、冬休み保養の前に、電話がかかってきて。その時も、咳こんでいたり、苦しそうだったのですが、「ねえ!私の作ったしおり送るからさ、使ってよ!」とのことでした。
大喜びで使わせてもらうことにしました。
最後まで、いろんな人のことを気にかけていたんだろうな。
反原発、反貧困、食料のこと、種のこと、農業のこと、憂いながら、力になりながら、できる精一杯のことをしながら生きて、旅立っていったんだろうな。
その姿をずっとみてこれたこと、ああもうほんと宝です。私の力だし、愛の原動力のような人。
見ててよ!頑張るから!
今はただ、ただ、「ありがとう」です。
いつも、どの場面でも、あの笑顔と元気な笑う声を思い出せます。
猫さん、本当にありがとう。

福島の子どもたちの保養を大きく支えてくれている東京の鈴木さんが経営する
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